使い方
1) **基準額** (= 第 5 段階の月額) を自治体の介護保険料表で確認して入力 (デフォルトは令和 8 年度全国平均 6,225 円)。2) 自分の **段階 (1〜9)** を判定ヒント表から選択 (世帯課税状況・本人課税状況・年金収入 + 合計所得で決まります)。3) 自動的に月額・年額・段階係数・納付方法 (普通徴収 / 特別徴収) を表示。URL に状態が同期されるのでブックマーク / 共有可能。
詳細解説
介護保険料の試算が示す年齢・年金収入・課税状況
介護保険料(第 1 号被保険者、65 歳以上)の段階判定に必要な情報は「世帯課税状況・本人課税状況・年金収入 + 合計所得」です。これらは年齢(65 歳以上)・年金受給状況・課税所得水準を直接示します。特に「住民税非課税世帯」かどうかは、低所得世帯向けサービスや行政給付の対象選定に使われる情報でもあります。
介護保険料に関するオンライン試算サービスは、自治体の公式サービス以外にも介護事業者・保険会社・銀行が提供することがあります。こうしたサービスに年齢・年金収入・課税状況を入力することは、見込み客の属性把握に直結します。65 歳以上は保険・投資・介護サービスのターゲット顧客層として商業的価値が高い層です。
高齢者の財務情報を外部ツールに入力する際のリスク
年金収入と課税状況の組み合わせは、退職後の純資産水準を推測する精度の高い指標です。「課税世帯で合計所得 120 万円超(第 7 段階)」という情報は、この高齢者が年金以外の収入源(不動産・株式等)を持つ可能性を示します。介護施設・生命保険・年金保険の営業において、こうした属性情報は顧客の購買力を判断する材料になります。
外部サーバーへの送信は不要な計算です。基準額(市区町村から通知される段階係数の基準値)と段階の 2 つの入力だけで計算できるシンプルな乗算が、ブラウザ内で完結します。
市区町村ごとの基準額に対応したブラウザ内計算
介護保険料 = 基準額(第 5 段階の月額) × 段階係数(0.30〜1.70)という単純な計算を JavaScript で実行します。段階係数は厚労省標準の 9 段階(令和 8 年度時点の軽減後最終料率)をブラウザ内に実装しています。令和 8 年度全国平均 6,225 円をデフォルト値としつつ、自治体の通知書に記載された実際の基準額に変更できます。Network タブを開いた状態で操作してもリクエストはゼロです。
URL に状態が同期されるため、自分の段階・基準額の設定をブックマークしておけば次回すぐに確認できます。
実際の介護保険料と本ツールの試算が違う場合
本ツールは厚労省標準 9 段階で計算しますが、東京都特別区・政令市など多くの自治体は 13〜17 段階に拡張しており、高所得層では実際の係数が 1.70 を超えることがあります。また、ご自身が在住する自治体の基準額は全国平均と異なります。実際の保険料は毎年 7 月に届く保険料通知書で確認し、本ツールの試算との差を把握してください。第 2 号被保険者 (40〜64 歳) の介護分は健康保険料に上乗せされるため、会社員は kenpo-kyokai-jp で、自営業・退職者は kokuho-hoken-jp で同じくブラウザ内に確認できます。
介護保険料の 9 段階構造・3 年ごと改定サイクル・第 8 期 (令和 6 年度〜) の制度設計
介護保険制度は介護保険法第 117 条により 3 年ごとに保険料・サービス計画を見直す「介護保険事業計画」サイクルで運営されています (出典: 厚生労働省 介護保険事業計画)。現行は第 9 期 (令和 6 年度〜令和 8 年度) で、令和 8 年度全国平均基準額 (月 5 段階) は 6,225 円。各市町村が「介護保険事業計画」を策定し、3 年間の介護サービス見込み量と高齢者人口から基準額を算出します。第 8 期 (令和 3〜5 年度) の全国平均は 6,014 円、第 9 期は 3.5% 上昇しました。これは高齢者人口増加と介護需要増を反映した値です。
9 段階の所得区分は: 第 1 段階 (生活保護受給者・住民税非課税世帯で年金収入 80 万円以下) 係数 0.30、第 2 段階 (年金収入 80〜120 万円の非課税世帯) 0.50、第 3 段階 (年金収入 120 万円超の非課税世帯) 0.70、第 4 段階 (本人非課税で世帯課税) 0.90、第 5 段階 (基準) 1.00、第 6 段階 (本人課税で合計所得 120 万円未満) 1.20、第 7 段階 (合計所得 120 万円以上 200 万円未満) 1.30、第 8 段階 (合計所得 200 万円以上 300 万円未満) 1.50、第 9 段階 (合計所得 300 万円以上) 1.70。本ツールはこの 9 段階係数を JavaScript の定数として実装しています。第 1〜3 段階の係数は令和 6 年度改正で軽減強化後の最終料率を反映済みです。
自治体独自の多段階化・特別徴収 (年金天引き) vs 普通徴収 (納付書) の選択
東京都特別区・政令指定都市・人口 20 万人以上の中核市の多くは、第 9 段階の上に独自に段階を追加し、13〜17 段階まで拡張しています。たとえば東京都新宿区の令和 8 年度料率は 17 段階で、最高段階 (合計所得 1,500 万円以上) の係数は 3.30 (本ツールの 1.70 の約 2 倍)、年額約 25 万円。高所得者が多い自治体ほど追加段階数が多く、保険料負担も大きい構造です。本ツールは標準 9 段階のため、第 9 段階に該当する場合の実額は自治体の通知書で確認してください。
徴収方法は、原則「特別徴収」(年金から天引き、年金額が年 18 万円以上の対象者) と「普通徴収」(納付書または口座振替) のいずれか。年金受給者の大半は特別徴収となり、年 6 回 (偶数月) の年金支給時に介護保険料が控除されます。年金額が年 18 万円未満の場合、または年度途中の引っ越し・年金停止などで特別徴収が中断した場合は普通徴収に切り替わり、納付書が市町村から届きます (毎年 7〜8 月に翌年 3 月分まで一括 8 期分の通知書)。第 2 号被保険者 (40〜64 歳) は介護保険料が健康保険料に上乗せ徴収される構造のため、本ツールの対象外です。第 2 号の介護保険料試算には kenpo-kyokai-jp (会社員) または kokuho-hoken-jp (国保) を使用してください。
よくある質問
- 介護保険料の第 1 号被保険者と第 2 号被保険者の違いは?
- **第 1 号被保険者**: 65 歳以上。市区町村が個別に算定。本ツールが対象。**第 2 号被保険者**: 40-64 歳。会社員は協会けんぽ / 健保組合の健康保険料に上乗せ (令和 8 年度は協会けんぽ 1.62%)、自営業は国民健康保険料に上乗せ。kenpo-kyokai-jp / kokuho-hoken-jp ツールでまとめて試算できます。
- 9 段階・13 段階って何?
- 厚労省標準は **9 段階** (第 1〜第 9)。多くの自治体はさらに第 10〜13 段階を追加して『高所得者により多く負担してもらう』設計にしています (令和 6 年改正で 13 段階以上を強く推奨)。例: 東京都 23 区の多くは 13〜17 段階、政令市は 15-17 段階が一般的。本ツールは標準 9 段階で計算するため、上位段階の方は実際より低めの試算になる場合があります。
- 段階係数 (0.30〜1.70) ってどう決まる?
- 厚労省標準: 1=0.30 / 2=0.50 / 3=0.70 / 4=0.90 / 5=1.00 (基準額) / 6=1.20 / 7=1.30 / 8=1.50 / 9=1.70。第 1〜第 3 段階は公費 (国・都道府県・市町村) による軽減があり、ここで示す係数はその軽減後の最終料率です (令和 8 年度時点)。自治体ごとに第 6 段階以上の係数を独自にカスタマイズしているケースが多いので、最終的にはお住まいの市区町村の数字でご確認を。
- 段階の判定にある『合計所得』『課税年金収入』とは?
- **合計所得**: 年金 + 給与 + 事業 + 不動産などの所得から繰越損失等を控除する前の金額 (= 各種控除前)。**課税年金収入**: 公的年金等の収入金額 (老齢年金 / 退職年金等)。遺族年金 / 障害年金は非課税なのでここに含めません。市区町村の前年中の所得情報に基づき、毎年 7 月に当年度分が確定します。
- なぜ基準額をユーザーが入力する必要がある?
- 介護保険料の基準額は **市区町村ごと** に 3 年計画 (= 介護保険事業計画) で決まり、令和 6〜8 年度の場合は東京 23 区で 7,000-8,000 円、地方都市で 5,000-6,500 円と幅があります。全国平均 6,225 円をデフォルトにしていますが、より正確な数値が欲しい場合はお住まいの市区町村 (令和 6 年 4 月通知) の値を入力してください。
- 普通徴収と特別徴収の違いは?
- **特別徴収** (年金天引き): 年金月額 15,000 円以上 (= 年額 18 万円以上) で偶数月の年金から自動天引き。**普通徴収** (納付書または口座振替): 年金額が少ない方や年金未受給者。多くの自治体では年 6〜10 回に分けて納付。本ツールは年額を表示するので、月額 × 12 や偶数月 × 6 で各回の金額を算出してください。
- 65 歳の誕生月に切り替わるけど?
- 誕生日の前日が属する月から第 1 号被保険者になります (例: 5 月 1 日生まれ → 4 月から)。年度途中で切り替わる場合は月割計算で算定されますが、本ツールは年額ベースなので、誕生月に応じて 12 で割って月数掛けしてください (例: 11 月から第 1 号 → 年額 ÷ 12 × 5 = 11-3 月分)。
- 介護保険料を払わないとどうなる?
- 1 年滞納 → 介護サービス利用時に費用を一旦全額自己負担 (払い戻し申請が必要)。1 年 6 ヶ月滞納 → 給付の差止め。2 年滞納 → 時効消滅 (払いたくても払えなくなり、サービス自己負担割合が 1 → 3 割に上がる)。年金からの特別徴収であれば滞納は起きません。普通徴収の方は要注意。
- 高額介護サービス費との関係は?
- 本ツールは介護保険料 (毎月支払う保険料) の試算で、介護サービス利用時の自己負担額 (1〜3 割) や、月額上限を超えた分が払い戻される『高額介護サービス費』とは別です。後者は世帯所得区分により上限額が異なります (一般所得世帯で月 44,400 円、住民税非課税世帯で月 24,600 円 / 個人月 15,000 円など)。
- 入力データはサーバーに送信されますか?
- いいえ。すべてブラウザ内で計算され、ネットワーク通信は一切発生しません。
「送らない」を確かめるには
このツールは入力データを外部に送信しません。仕組み・監査手順・運営方針は以下で詳しく説明しています。
類似のツール
協会けんぽ社会保険料シミュレーター — 都道府県別 + 賞与対応
全国健康保険協会 (協会けんぽ) の健康保険・介護・厚生年金・子ども子育て支援金 (令和 8 年度 4 月分から新設) を月給と賞与から労使折半で試算。47 都道府県別の保険料率と標準報酬月額表 (健保 50 等級 / 厚年 32 等級) に対応。すべてブラウザ内で処理。
国民健康保険料シミュレーター — 世帯員と軽減判定対応
令和 8 年度 (2026) の国民健康保険料を世帯単位で試算。医療分・支援分・介護分・子ども分の 4 区分 + 7/5/2 割軽減 + 未就学児/子ども分の優遇まで自動計算。東京特別区プリセット + 各自治体料率のカスタム入力に対応。すべてブラウザ内で処理。
公的年金の見込み年額 — 老齢基礎 + 老齢厚生 (令和 8 年度改定対応)
国民年金 (基礎年金) と厚生年金の加入月数、厚生年金期間中の平均標準報酬月額を入れるだけで、老後に受け取れる公的年金の年額・月額を概算します。令和 8 年度 (2026) 改定後の満額 847,300 円 / 年 (月 70,608 円) と、厚生年金報酬比例 5.481/1000 を反映。納付月数による按分も自動計算するので、20〜60 歳のうち 30 年加入 / 25 年加入などのケースも試算可能。すべてブラウザ内で計算するため、報酬情報は外部に出ません。
個人事業主の税金計算 — 所得税・住民税・国保・消費税
日本の個人事業主向けの税金・社会保険料シミュレーター。所得税・住民税・消費税・個人事業税・ふるさと納税上限などを年次で試算できます。すべてブラウザ内で処理。