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RAW (CR2 / NEF / ARW / DNG / RAF) を JPG / PNG に変換

RAW (CR2 / NEF / ARW / DNG / RAF) を JPG / PNG に変換

Canon CR2 / CR3、Nikon NEF、Sony ARW、Adobe DNG、Fujifilm RAF など 1280+ 機種の RAW を libraw-wasm (約 1.3MB) でブラウザ内に現像し、JPEG または PNG として書き出します。複数ファイル一括 + ZIP まとめダウンロード対応。サーバーには 1 バイトも送信されません。

使い方

撮影した RAW ファイル (CR2 / CR3 / NEF / ARW / DNG / RAF / RW2 / ORF / SRW / PEF など 1280+ 機種対応) をドロップまたは選択 (複数可)。出力フォーマット (JPEG / PNG) と JPEG 品質を選び、必要なら「1/2 サイズで現像」をオンにしてから「現像する」を押すと、libraw-wasm が Web Worker でブラウザ内現像します。個別保存または ZIP 一括ダウンロード対応。

詳細解説

RAW は「撮影現場まるごと」を抱えたデータ — 機微性は JPEG の比ではない

カメラ RAW (Canon CR2 / CR3、Nikon NEF、Sony ARW、Adobe DNG、Fujifilm RAF など) はセンサー素子の電荷値そのものに近い画像データで、JPEG が現像 + 圧縮済みの「完成品」なのに対して、RAW は 撮影パラメータ、白とび黒つぶれ前のフルレンジ、未公開のセンサーノイズパターン、レンズの収差データ までを抱えています。プロカメラマンの納品前データ、ジャーナリストの取材原本、結婚式・成人式・葬儀の依頼撮影、医療研究の試料撮影など、「世に出る前段階」の撮影物が RAW で残されているのが普通です。

RAW のもう一つの特徴は EXIF / Maker Notes に メーカー固有の濃い情報 が乗ること。GPS の経度緯度高度・撮影日時に加えて、シャッタースピード・絞り・ISO・露出補正・焦点距離・レンズシリアル・カメラボディシリアル・AF ポイント・顔認識位置・電池温度・センサー温度・撮影モードのチェーンといった、「いつ・どこで・どんな機材で・誰が・何を狙ったか」を高精度に復元できる情報が標準で乗ります。Lightroom のカタログから RAW を 1 枚抜き出して送付するだけで、撮影者の機材構成と撮影地と撮影時刻が芋づる式に第三者へ渡る構造です。

「RAW を JPG に変換するだけ」のオンラインサービスが負う情報

「raw to jpg online」「cr3 jpeg 変換」「nef converter」のようなクエリで上位表示される無料 SaaS は、ユーザーが RAW ファイル丸ごとをアップロードするフローで成立しています。RAW は JPEG とちがって 1 ファイル 20-80 MB と大きく、通信路を流れる時間も長く、サーバー側で展開・現像処理を行う以上 平文の RAW がサーバーストレージに必ず一度は書き込まれる 構造になります。「処理後 N 時間で削除」と謳うサイトでも、削除前のバックアップ・キャッシュ・ログでの保持や、デバッグ目的での社内アクセスを禁止するとは多くの場合明記されていません。

利用規約に「アップロードされたコンテンツを AI 学習・サービス改善に使用できる」という条項が静かに含まれているサービスも珍しくありません。RAW は同じ画角の JPEG より階調情報が圧倒的に豊富なので、機械学習データセットとしての価値は単純な JPG より高く評価されます。本人は「フォーマットを変えたいだけ」のつもりが、未発表の作品や顧客の納品前データを丸ごと提供する形になりかねません。

libraw-wasm (約 1.3 MB) でブラウザ内現像 → Canvas で JPG/PNG に再エンコード

このツールは LibRaw (Canon / Nikon / Sony 各社の RAW フォーマットを解析するオープンソース C++ ライブラリ) を WebAssembly にビルドした libraw-wasm をブラウザに読み込んで使います。WASM サイズは約 1.3 MB で、@ffmpeg/core の 30 MB と比べると桁違いに軽く、初回ロードは 1-2 秒で終わります。libraw-wasm は内部で Web Worker を起動して現像処理をメインスレッドから切り離すため、UI のフリーズも起きません。

処理の流れは (1) RAW を Uint8Array で Worker に渡す、(2) LibRaw が useCameraWb: true (カメラ記録の白バランス) と outputColor: 1 (sRGB) と outputBps: 8 の設定でデモザイクと色空間変換を実行、(3) RGB ピクセル配列を Worker からメインスレッドに返す、(4) Canvas に putImageData してから canvas.toBlob("image/jpeg" | "image/png", quality) で再エンコード、という Pure-Web の経路です。RAW ファイル本体、WASM が展開する中間ピクセルバッファ、Canvas のピクセル配列、出力 Blob のいずれもブラウザのページメモリだけに留まります。DevTools の Network タブを開いた状態で現像 → ZIP ダウンロードまで流しても送信リクエストが 1 件も発生しないことを目視で確認できます。実装は GitHub リポジトリで公開しており、第三者監査が可能です。

納品前 / 公開前のチェックリストとして

RAW を「世に出す前」に最初に触れる現像ツールが端末内で完結していると、未公開作品のフルレンジ・EXIF・GPS が第三者運営者の元に残らない状態を維持できます。クライアントレビュー用の縮小プレビューであれば「1/2 サイズで現像」をオンにして高速にプロキシ画像を吐けますし、最終納品データを作るときはオフにしてフル解像度で書き出せます。本ツールは Canvas 再エンコードを通すため EXIF と GPS が副次的に剥がれます — 場所情報を残したい場合は元の RAW を別途アーカイブし、配布用のみこちらの JPEG / PNG を使う運用が安全です。書き出した JPEG にまだ EXIF が残っていないか念のため確認したい場合は image-exif-strip で全タグを可視化すると、撮影時刻や GPS が完全に落ちている状態を目視できます。

LibRaw が解いている「未公開の現像レシピ」

各カメラメーカーは RAW フォーマットの仕様を完全には公開しておらず、Canon の CR3 や Sony の圧縮 ARW、Fujifilm の X-Trans 配列など、メーカーごとに ベイヤー以外のカラーフィルター配列、独自圧縮 (lossless JPEG 改、Sony cRAW、Fuji RAF compressed)、未公開の DNG プライベートタグ、メーカー固有のホワイトバランス係数表 (as_shot_neutral)、レンズ収差補正テーブル、撮影者固有のキャリブレーションデータが格納されています。LibRaw はリバースエンジニアリングと公開された ICC プロファイルから現像レシピを蓄積した、事実上の業界標準デコーダで、1280 機種以上をカバーします。

libraw-wasm はこの C++ コードを Emscripten で WebAssembly にコンパイルしたもので、libraw ネイティブ版とほぼ同じデコード結果が得られます。圧縮 RAW は内部で展開され、各メーカー固有のホワイトバランス係数とトーンカーブが適用されたうえで sRGB に変換されます。Lightroom や Capture One の現像結果と完全に一致するわけではない (各社が独自の色解釈を持つため) ですが、「撮影現場の白バランスを忠実に再現する」目的では実用十分な品質です。

Half size モードと省メモリ運用 — RAW は素直に重い

センサー画素数 6000×4000 の RAW (約 24 メガピクセル) をフルサイズで現像すると、デモザイク後の RGBA バッファは width × height × 4 = 約 96 MB のメモリを占有します。同時に 5 ファイルを並列処理しようとすると 480 MB を超え、モバイル Safari や Chromium がタブを落とすケースが珍しくありません。本ツールは順次処理 (1 ファイルずつ) でメモリ爆発を防ぎつつ、「1/2 サイズで現像」(halfSize: true) を選ぶと libraw 側でデモザイクを省略して 1/4 ピクセル数のプレビューを返します。共有用の縮小画像や Web 用サムネイルにはこれで十分で、処理時間も 3-4 倍速くなります。フル解像度が必要な納品時だけオフにすればよく、メモリ不足に出会ったときの最初の打ち手としても有効です。

「ブラウザで現像できる」と「専用アプリで現像する」の使い分け

本ツールは「カメラ機材構成や撮影地点を外部に出したくない」「クライアントレビュー前にざっと JPEG プロキシを作りたい」「他人の納品データを一時的に閲覧したい」のような短期・私的・確認用途を主眼にしています。露出補正・トーンカーブ・部分修正・色相 / 彩度の個別調整・ノイズリダクション・レンズプロファイル補正・複数 RAW の一括バッチ設定共有といった、本格的な現像ワークフローには Lightroom / Capture One / DxO PhotoLab / darktable など専用ソフトが向きます。「ブラウザで現像できる」=「現場で必要なときに専用ソフトなしで RAW を扱える」点が本ツールの価値で、撮影完了から共有までの最短経路をプライバシー制約のまま埋める道具として設計しています。iPhone から渡された HEIC を同じ流れで扱いたい場合は heic-convert が同じ「ブラウザ内現像」のポリシーで JPEG / PNG 変換に対応しています。

よくある質問

RAW ファイルはサーバーに送信されますか?
いいえ。libraw を WebAssembly としてブラウザ内 (内部的に Web Worker) で動かしているので、撮影データは端末外には出ません。DevTools の Network タブで送信ゼロを確認できます。
どんな RAW フォーマットに対応していますか?
Canon CR2 / CR3 / CRW、Nikon NEF / NRW、Sony ARW / SRF / SR2、Adobe DNG、Fujifilm RAF、Panasonic RW2、Olympus ORF / ORI、Pentax PEF、Samsung SRW、Sigma X3F、Leica RWL、Phase One IIQ、Hasselblad 3FR、Mamiya MEF、Minolta MRW、Kodak KDC / DCR、Epson ERF など LibRaw が対応する 1280+ 機種に対応します。
JPEG と PNG どっちを選ぶ?
SNS 共有・クライアント送付など即時用途は JPEG (容量が小さい)。再編集や色保持を重視するなら PNG (可逆圧縮)。RAW から PNG 経由で他ツールに渡すと中間劣化を避けられます。
「1/2 サイズで現像」とは?
LibRaw の `halfSize` モードで、デモザイクを省略して 1/2 解像度 (ピクセル数 1/4) のプレビューを高速に作ります。共有用の縮小画像にちょうど良く、メモリ不足エラーを避ける目的でも有効です。本気の現像が必要なときはオフにしてください。
ホワイトバランスや露出は調整できますか?
本ツールはカメラ記録の WB (`useCameraWb=true`) と sRGB 出力 (`outputColor=1`)、自動明るさ補正を既定で適用し、調整 UI は出していません。色味や明るさを細かく追い込みたい場合は Capture One / Lightroom など専用 RAW 現像アプリを推奨します。
EXIF やメタデータは引き継がれますか?
本ツールは画素データのみを書き出すため、Orientation を除く EXIF / IPTC / GPS は引き継ぎません。「メタデータも残したい」ケースには非対応です。逆に、位置情報や撮影者情報を確実に消したい場合はこのまま JPEG 化するだけで安全に処理できます。

「送らない」を確かめるには

このツールは入力データを外部に送信しません。仕組み・監査手順・運営方針は以下で詳しく説明しています。

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